ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

一時間ほどで球場に着き、ベンチ入り組と応援スタンド組の部員が別れるとき、本山くんが大河に声をかけている。

きっと大河は、本山くんの熱い気持ちも持っていってくれるはずだ。


本山くんと言葉を交わした大河は、私にチラッと視線を送り、テーピングした手を掲げてみせた。

その姿はまるで『栞と一緒に戦うよ』と言ってくれているような気がして、うれしかった。


私たちが到着した頃、丁度桜花高校の第一試合が終わった。

予想通り七回、七対〇のコールドゲーム。

あの真田くんは五回から登場してすべて三振を取ったらしい。


応援に来てくれた人たちを応援席に誘導したあと、私たちマネージャーはすぐに飲み物の準備など裏方の仕事を始めた。

ベンチには入れなくても、サポートできることはたくさんある。

試合の終わったグラウンドでは、早速アップが始まった。