その手を見て、ハッとする。
元々マメだらけの彼の手は、更に真っ赤に染まっていた。
こんなに練習しているのに、試合に出られるかどうかすらわからないなんて。
チクンと胸が痛んだけれど、私は必死に笑顔を作る。
私が沈んでいるわけにはいかない。
彼の気持ちを少しでも持ち上げなくちゃ。
「早めにしてよ。それじゃ」
一旦大河と別れ、自分の支度を始めたが、ソワソワして落ち着かなくなってしまった。
結局、大河から電話がかかって来る前に彼の家まで行き、玄関で待っていた。
「早いな」
制服に着替えて出てきた大河は、大きなエナメルバッグを玄関に置く。
「ね、グローブ持った?」
「うん」
「ユニフォームは?」
「持った」
「あとは……」
「栞、落ち着け」
大河に指摘され、我に返る。
彼にとって今日は緊張の日かもしれないけれど、私にとってもそうなのだ。
元々マメだらけの彼の手は、更に真っ赤に染まっていた。
こんなに練習しているのに、試合に出られるかどうかすらわからないなんて。
チクンと胸が痛んだけれど、私は必死に笑顔を作る。
私が沈んでいるわけにはいかない。
彼の気持ちを少しでも持ち上げなくちゃ。
「早めにしてよ。それじゃ」
一旦大河と別れ、自分の支度を始めたが、ソワソワして落ち着かなくなってしまった。
結局、大河から電話がかかって来る前に彼の家まで行き、玄関で待っていた。
「早いな」
制服に着替えて出てきた大河は、大きなエナメルバッグを玄関に置く。
「ね、グローブ持った?」
「うん」
「ユニフォームは?」
「持った」
「あとは……」
「栞、落ち着け」
大河に指摘され、我に返る。
彼にとって今日は緊張の日かもしれないけれど、私にとってもそうなのだ。



