ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

「それじゃ、わかってるよな。宿題できたら、ノートを投げること」

「お断り! 甘やかさないことにしてるの、私」


そうは言いつつ、激甘だけど。


「なんだよー。冷たいな」


大河は大げさに肩を落として見せる。


「わかんないところだけ見せてあげる。それじゃあね。アイス食べてくる」


私は窓を離れた。

大河とならずっと話していられる。
でも、彼の休息の時間を奪ってはいけない。

おそらく少し休憩してから自主練を始めるからだ。


『頑張れ、大河』


私は心の中でそうつぶやいて、一旦部屋を出た。