ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

授業が終わると早速部活。

大河たちが簡単なミーティングをしている間に、私は道具をそろえ、グラウンドにベースを置いていく。

今日は実戦形式で練習があるからだ。

おそらくそのチーム分けが発表されている。


しばらくすると部員がグラウンドに出てきて、ストレッチを始めた。


「本山くん、もう平気?」


大河と一緒に出てきた本山くんに尋ねると「うん」とうなずいたのに、少し顔がこわばっている。


「悟。大丈夫だ。俺たち、失うもんないだろ?」


大河がなにを言っているのかわからなかったけれど、監督からオーダー表を渡されて合点がいった。


「監督、霧島くんがピッチャーですか?」

「あぁ、霧島はなかなかいい肩を持っていそうだ。夏の予選を前にいろいろ試してみようと思う」


大河がピッチャーで、本山くんがキャッチャー。
相手チームは三年生のエース。

だから本山くんは緊張していたんだ。