「あとは宿題忘れだろ。そんじゃ、行くぞ」
彼は集めてくれただけでなく、ノートの三分の二くらいを持ち、教室を出ていく。
『行くぞ』って、一緒に行ってくれるの?
たしかにひとりで持っていくのは大変だけど、まさか手伝ってくれるとは。
「波多野」
「あっ、今行く」
呆然と彼を見つめていると、急かされてしまった。
「大河、ありがとう」
廊下で並んで歩きながら彼にお礼を言った。
すると、「普通だ」というわけのわからない言葉が返ってきて首をかしげる。
「普通って?」
「栞が困ってたら、助けるのが普通だ」
そんなことを言われると、鼓動が勢いを増してしまう。
すごくうれしい“普通”だもの。
「お前さ、困ったら俺を頼れ」
いいの?
いつも素っ気ないから、近寄られるのがイヤなんだと思ってたのに。
私がポカンと彼を見上げると、「放っておけないんだよ」と彼はなぜか視線を逸らして、スタスタと足を速めた。
彼は集めてくれただけでなく、ノートの三分の二くらいを持ち、教室を出ていく。
『行くぞ』って、一緒に行ってくれるの?
たしかにひとりで持っていくのは大変だけど、まさか手伝ってくれるとは。
「波多野」
「あっ、今行く」
呆然と彼を見つめていると、急かされてしまった。
「大河、ありがとう」
廊下で並んで歩きながら彼にお礼を言った。
すると、「普通だ」というわけのわからない言葉が返ってきて首をかしげる。
「普通って?」
「栞が困ってたら、助けるのが普通だ」
そんなことを言われると、鼓動が勢いを増してしまう。
すごくうれしい“普通”だもの。
「お前さ、困ったら俺を頼れ」
いいの?
いつも素っ気ないから、近寄られるのがイヤなんだと思ってたのに。
私がポカンと彼を見上げると、「放っておけないんだよ」と彼はなぜか視線を逸らして、スタスタと足を速めた。



