ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

「栞、デートはどうした?」

「私は大河を応援してる」


声が震える。
けれど、これだけはどうしても伝えたい。


「真田と付き合うんだろ?」


彼に突き放され、鼻の奥がツーンとしてくる。


「大河がそうしろと言うなら、そうする」


私の気持ちが重くてつらいのなら、私はあなたから離れる。
大河のことが、好き、だから。


「今までありがとな」


彼がそう言った瞬間、心が悲鳴をあげる。

これで、本当に終わった。


自分が招いた結果だとはいえ、簡単に現実を受けとめられない。

だけど、応援することすら拒否された今、私が彼を忘れるしかなくなった。


「うん。それじゃあ」


泣かずに言えた。
私は涙がこぼれる前に彼から離れ、家に駆けこんだ。


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