すると、学校から少し駅のほうに行ったところに、真田くんが立っている。
私はすぐに彼に気づいたものの、視線を合わせずに通り過ぎようとした。でも……。
「勝ったよ」
そう言われて、砂で汚れたボールが目の前に差し出された。
「そう。おめでとう」
「ありがとう。これ、もらってくれない?」
おそらく昨日の試合で投げたボールだろう。
「いえ。私は旭日のマネージ……」
「また一緒か。目障りなんだけど」
そのとき、後ろから大河の声が聞こえてきて、ハッとした。
「デートならよそでしてくれないか。桜花のエースとうちのマネージャーが付き合ってるなんて、笑えねぇ」
『デート』って……。
そんなわけ、ないでしょう? こんなに苦しいのに。
私は大河の言葉に激しく傷ついていた。
「霧島は、俺が波多野さんとデートしてもいいんだな」
「なんで俺の意見なんて聞くんだよ。勝手にすればいいだろ」
大河の冷たい声に頭が真っ白になる。
私はすぐに彼に気づいたものの、視線を合わせずに通り過ぎようとした。でも……。
「勝ったよ」
そう言われて、砂で汚れたボールが目の前に差し出された。
「そう。おめでとう」
「ありがとう。これ、もらってくれない?」
おそらく昨日の試合で投げたボールだろう。
「いえ。私は旭日のマネージ……」
「また一緒か。目障りなんだけど」
そのとき、後ろから大河の声が聞こえてきて、ハッとした。
「デートならよそでしてくれないか。桜花のエースとうちのマネージャーが付き合ってるなんて、笑えねぇ」
『デート』って……。
そんなわけ、ないでしょう? こんなに苦しいのに。
私は大河の言葉に激しく傷ついていた。
「霧島は、俺が波多野さんとデートしてもいいんだな」
「なんで俺の意見なんて聞くんだよ。勝手にすればいいだろ」
大河の冷たい声に頭が真っ白になる。



