「ビュン」と彼のバットが空気を切る音が好き。
調子がいいときはどこか鋭くて、悪いときは鈍い。
それをほかの人が聞いてもわからないかもしれないが、長い付き合いの私にはわかった。
今日は、あまりよくないみたいだ。左脇が少し開いている気がする。
そういうことも今までは彼に話してみて、彼がそうだと思えば修正してきた。
もちろん、素人の私の意見がすべて正しかったわけではないけれど、大河は私の意見をちゃんと聞いてくれた。
またマメがつぶれたのだろうか。
彼は素振りをやめ右手をじっと見つめたあと、ふと私の部屋に視線を送るので慌てて隠れた。
見ていることがバレなかっただろうか。
こんなことですら負担になってしまうような気がして、胸が苦しい。
大好きな大河が、遠い。
すぐそこにいるのに、私たちの間には高い壁ができてしまった。
つらくて悲しくて……ベッドに突っ伏し、声を押しころしてひたすら涙を流し続けた。
調子がいいときはどこか鋭くて、悪いときは鈍い。
それをほかの人が聞いてもわからないかもしれないが、長い付き合いの私にはわかった。
今日は、あまりよくないみたいだ。左脇が少し開いている気がする。
そういうことも今までは彼に話してみて、彼がそうだと思えば修正してきた。
もちろん、素人の私の意見がすべて正しかったわけではないけれど、大河は私の意見をちゃんと聞いてくれた。
またマメがつぶれたのだろうか。
彼は素振りをやめ右手をじっと見つめたあと、ふと私の部屋に視線を送るので慌てて隠れた。
見ていることがバレなかっただろうか。
こんなことですら負担になってしまうような気がして、胸が苦しい。
大好きな大河が、遠い。
すぐそこにいるのに、私たちの間には高い壁ができてしまった。
つらくて悲しくて……ベッドに突っ伏し、声を押しころしてひたすら涙を流し続けた。



