ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

「ごめんね。どうしても話がしたくて……。この間は、なんというかどさくさに紛れてあんなことを言ったけど、俺、本気なんだ」


公園に着くとすぐに口を開いた真田くんは、私をまっすぐに見つめる。


「でも私……」


真田くんを恋愛対象として見たことはない。


「波多野さんのこと、大切にする。いくら波多野さんが霧島のことを思っていても、霧島にその気がないんだったらつらいだけだろ?」


そんなこと、彼に言われたくない。

大河が私を幼なじみとしか見ていないことがよくわかっているからこそ、胸に刺さるひと言だった。


「週末の練習試合で先発することになった。俺、波多野さんのために投げる。見ててほしい」

「私は行きません」


大河があんなに怒っているのに、行けるわけがない。
大河のことで頭がいっぱいなの。


「来なくてもいい。でも、波多野さんのために投げる。今日は引きとめてごめん」