けれどその目はどこか虚ろで、心ここにあらず、という感じに見えた。
「私が身を引けばいいの?」
そうすれば大河は野球が楽しくなるの?
もう一度、甲子園を目指そうって思ってくれるの?
それからすぐに彼は家に入ってしまった。
いつもやるピッチング練習もしなかったし、大切にしているバットも放り出したままだ。
大河をこんなふうにしたのは、私なの?
それから向かいにある彼の部屋で人影が動いたので、私は慌てて隠れた。
彼に合わせる顔がない。
よかれと思ってしていたことが全部迷惑だったなんて、どれだけ私はバカなの?
泣きすぎて頭が痛い。
でも、心がもっと痛い。
「大河……。イヤだよ、大河」
時間が巻き戻せるのなら、リトルリーグ時代に戻りたい。
あの頃は楽しかった。
そんなことを考えていると、いったんは止まっていたはずの涙が再びあふれ出してしまった。
「私が身を引けばいいの?」
そうすれば大河は野球が楽しくなるの?
もう一度、甲子園を目指そうって思ってくれるの?
それからすぐに彼は家に入ってしまった。
いつもやるピッチング練習もしなかったし、大切にしているバットも放り出したままだ。
大河をこんなふうにしたのは、私なの?
それから向かいにある彼の部屋で人影が動いたので、私は慌てて隠れた。
彼に合わせる顔がない。
よかれと思ってしていたことが全部迷惑だったなんて、どれだけ私はバカなの?
泣きすぎて頭が痛い。
でも、心がもっと痛い。
「大河……。イヤだよ、大河」
時間が巻き戻せるのなら、リトルリーグ時代に戻りたい。
あの頃は楽しかった。
そんなことを考えていると、いったんは止まっていたはずの涙が再びあふれ出してしまった。



