でも、マメをいっぱい作りながら練習に励む大河は、口先だけで甲子園に行くと言っていたわけじゃない。
「栞、よかったな。真田が連れていってくれるってさ。お前の夢がかなうな」
「大河、ちが……」
ちがう。私の夢は大河が甲子園で投げることなんだよ? ほかの人じゃダメなんだよ?
「重いんだ。栞が甲子園甲子園って追いつめるから、野球が楽しくないんだよ!」
嘘……。私のせいで、大河は苦しいの?
私はがくぜんとした。
そんなこと、ちっとも気づかなかった。
「じゃ」
大河が私に背を向けた。
「大河、待って!」
行かないで。
「波多野さん」
大河を追いかけようとしたのに、真田くんに腕をつかまれ、引きとめられてしまった。
「離してください。行かなくちゃ」
私、バカだ。
苦しい練習に耐えているのは大河なのに、勝手な願望を押しつけてしまっていた。
「栞、よかったな。真田が連れていってくれるってさ。お前の夢がかなうな」
「大河、ちが……」
ちがう。私の夢は大河が甲子園で投げることなんだよ? ほかの人じゃダメなんだよ?
「重いんだ。栞が甲子園甲子園って追いつめるから、野球が楽しくないんだよ!」
嘘……。私のせいで、大河は苦しいの?
私はがくぜんとした。
そんなこと、ちっとも気づかなかった。
「じゃ」
大河が私に背を向けた。
「大河、待って!」
行かないで。
「波多野さん」
大河を追いかけようとしたのに、真田くんに腕をつかまれ、引きとめられてしまった。
「離してください。行かなくちゃ」
私、バカだ。
苦しい練習に耐えているのは大河なのに、勝手な願望を押しつけてしまっていた。



