ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

秋季大会の地区大会の決勝は、強豪私立対決になった。
そのうちの一校はあの桜花高校だ。


突き指をした真田くんはちゃんと病院に行ってくれたようで、あれからベンチ入りもしておらず、故障者として扱われているようだ。

それで本当によかったのかな……と不安になったけど、やっぱり夏の甲子園を目指すならきちんと治しておいたほうがいい。


私はその決勝をひとりで見に行くことにした。

スコアつけの練習と、上位のチームと旭日はなにが違うのか、知りたかったというのもある。

本当は大河を誘いたかったが、できなかった。
今の彼は、この試合を見ることもつらいはずだ。


試合は一回から投手戦となった。

真田くんがベンチ入りしていないとはいえ、さすがは桜花。
他にも選手はたくさんいて、先発投手はなかなかのピッチングをしている。


両校とも三者凡退から始まった試合は、迫力満点。

選手はもちろんのこと応援席の選手も、応援団も声が出ていて、さすがは決勝と思わせた。