ずっとずっと、キミとあの夏をおぼえてる。

「実力で平等という考え方もありますよね。リトルリーグはそうでした。学年は関係なく努力すれば先発組に入ることができました」


むしろそれが普通ではないんだろうか。


「波多野の言いたいことはわかる。でもいろいろともめたんだよ。三年頑張っても試合に出られないことに文句を言ってくる親御さんもいる」


そんな……。

今の部員の中にも、あきらかに練習の手を抜いている人がいる。
無断で欠席したり、隙を見つけては休憩を繰り返したり……朝練も毎日遅刻。それでも?


「もちろん、霧島のことは評価しているよ。波多野の意見は頭にとどめておく。ほら、授業始まるぞ」


なんだかうまく追い返されてしまった。

『評価はしているけど、出せないぞ』と言われたかのようだった。


「はー」


まさかこんな壁にぶち当たるなんて、思ってもいなかった。