もっと、俺のそばにおいで。



杏ちゃんの可愛らしさと、友梨ちゃんの美しさを合わせたような絶世の美女。


もしかして、この子が……。



「翔!昨日の夜のこと、ちゃんと説明してよ!」



や、やっぱり……!



「じゃなきゃ朋美、納得できない!」



怒っているのに可愛い彼女は、やっぱり朋美ちゃん本人で間違いない様子。


ここで登場するなんて……!


顔面蒼白なあたしの思いなんて知りもしない彼女は、頬をふくらませながら仁王立ち(でもかわいい)で青山くんの前に立った。



「……なんだよ夜って……」


「とぼけないでよ!!」



……わけがわからないよね、青山くんは。


理由が分かるのはあたしだけだもん。



「まじ、意味わかんねえし」


「ちょっと!散々既読無視したあげくに、電話に女出すってどういうこと?」