「悪い。昨日スマホずっと鞄に入れっぱなしで取り違えたのに気付かなかった」
見ため通りボソッと言って、差し出されたあたしのスマホ。
やっぱり昨日は気づいてなかったんだ。
じゃあ、中身を無駄に見られたりはしてないかもとちょっと安心したのもつかの間。
そうだ……。
あたしには、それと引き換えに渡す、彼のスマホがないんだった……。
「あ~、えっとぉ……」
「ん?」
青山くんは無表情のまま、あたしを見つめる。
すべすべしていそうなお肌に、小さい顔に合うようにシュッとした顎。
それにマッチしたような切れ長の瞳。
どこか冷たい、責めるようなそんな瞳に見つめられて、一瞬でテンパってしまう。



