もっと、俺のそばにおいで。



きっとそうだ。


スマホを取り戻しに来たに決まってる。


ほら、その証拠にその中のひとり、細身で背の高い男の子の手には、あの白いスマホ!


会いたかったあたしのスマホ……!!



「藤井さーん?」



呼んでいるのは、別の男の子。


……どの人が青山くんだろう。


あたしの名前を知られているってことは、マイデータを見たんだ……。
うん、普通見るよね。


あたしだって見たくせに、でも、相手に見られたかと思うとやっぱりショック。



「ほら、早く名乗り出ないと」



友梨ちゃんがあたしの背中を押して急かす。



「で、でも……」



あたしには返すスマホがない。


たった今、関根先生に取り上げられちゃったんだから。