抱きしめられたまま問いかけられて、あたしは答えた。
「わたあめっ!」
お祭りとかの屋台では、必ずこれを買うんだ。
甘くておいしくて大好き。
「わー出た。ガキの食いもん」
「そんな言い方っ……!」
「うそうそ、可愛いよ」
「……っ///」
言って、頭をポンポンと撫でられればあたしの体は全身熱くなって。
翔くんの言葉ひとつで、あたしは翻弄されちゃうんだから……。
「つうか、それ飯じゃねえし。俺たこ焼き食いてえ」
「あ、あたしも!」
「じゃあ半分こするか」
「うんっ」
「わたあめは帰りに買おうぜ」
早速たこ焼きを買いに行き、石段に腰を下ろしてふたりで分け合った。
悩みが解消されたら、あたしも途端にお腹が減ってきちゃった。
そういえば、今日も朝から緊張しててロクにご飯も喉を通らなかったんだよね。



