もっと、俺のそばにおいで。



「……」


「隠し事はナシ。ちゃんと花恋の心の中、見せて?また花恋の悪い癖が出てんの?そんなの俺が許さないから。言いたいことあったらちゃんと言うこと。俺が何かしたなら言ってくれなきゃ直しようもないだろ?」



……だよね。


翔くんは、あたしの悪い所をちゃんと指摘してくれた人。


嫌なことはちゃんと声に出さないと。


また同じことがあって、モヤモヤして……こんなこと繰り返したくないもん。



「あのね……」


「うん?」


「この間……見ちゃったの……」


「見たって、何を?」



翔くんは少し不安そうな、でも優しい目をしていた。



「翔くんが……朋美ちゃんに英語の教科書借りてる所……」



うわああ……言っちゃった。



「え、あ、ああ……借りてたな……それが……?」