もっと、俺のそばにおいで。



その場に残された、あたしと翔くん……。


「……」


「……」



一瞬で、沈黙に包まれるこの場。


思えば、今日はまだまともに話もしていない。


ここ数日、あたしが翔くんによそよそしい態度を取っていたことは気づいていたはず。


そして決定的な昨日のあのシーンに、着信無視……。


……ああ。


結局、この気まずい状況は全てあたしが招いた事態だったんだよね。


こんな楽しい日に、どうして…。


沈黙がツラくて、なにか翔くんから言ってほしいと思うけど……もしかしたら帰ろうって言われちゃうのかな。


こんなあたしと、これからふたりで花火大会なんて楽しめないよね。


……楽しみたくないよね。


足元のネイルに視線を落としながら、沈んだ気持ちでいると。



「あのさ……」



ボソッと翔くんの声がした。