もっと、俺のそばにおいで。



「友梨ちゃんも行こう!俺お好み焼き食いてえ!」



早く早くと、侑汰くんがせかすそばで。



「花恋、大丈夫?」



友梨ちゃんが心配そうな目で問いかけてくれる。



……大丈夫じゃないけど……。


せっかくの花火大会。


友梨ちゃんとふたりになりたがっている侑汰くんの邪魔もできないし、これ以上友梨ちゃんに迷惑も掛けられない。



「なんとかなるよ……友梨ちゃんは侑汰くんと楽しんできて!」


「……そう?でも、なにかあったら、すぐに連絡するんだよ?」


「うん、ありがとう」



どこまで優しい友梨ちゃんの気遣いに感謝して、あたしは手を振った。



「それじゃ、翔と花恋ちゃんも楽しんで!」



侑汰くんは、友梨ちゃんとともに人並みに消えて行った。