もっと、俺のそばにおいで。



第二音楽室は、旧校舎にある。


掃除中の今でも、さすがにそこは人気もなく静かだった。


到着すると、さっき俺を呼び出した女子がすでにひとりで待っていた。



「来てくれたんですねっ……」


「……まあ」



つーか、呼びだしたのそっちだろ。


またぶっきら棒に言う。


俺の悪い所は愛想のない所だ、なんて侑汰は言う。


自覚はあるが、知りもしないヤツに愛想を振りまくのもどうかと思んだけどな。


一番最初に花恋と喋ったときも、俺は愛想もなくこんな感じだったはずだ……。


最近は、どこにいてもすべて花恋と結びつけてしまう。


それほど、俺が花恋に溺れてる証拠だ。



「突然呼び出しちゃってごめんなさい。……あの……好きです……つき合ってもらえませんか?」