もっと、俺のそばにおいで。



影を帯びているせいで、いま青山くんがどんな顔をしているかよく見えない。


……どうしよう。


戸惑ってるのかな。


それとも、迷惑そうな顔をしてる……?


わからないのも不安。



「……じゃあさ」



そんな中。ゆっくり、青山くんが言葉を落とした。
 


「もっと、俺のそばにおいで」



机の上で体の両脇についていた手が、広げられた。



……えっ!?


な、なに……?



「ほら」



だけど。


その甘いささやきに引き寄せられるように、青山くんの元へ足が動いてく。


距離が、一歩二歩と近づいて……。


手が届く距離になったとき。



「っ……!」



グッと腕を引き寄せられて。


あたしの体は青山くんの胸の中にすっぽり収まっていた。