杏ちゃんや侑汰くんたち、みんなの前で口にした想い。
それは、一番伝えたい人に伝えなきゃ。
目の前の、青山くんに。
「あのっ」
「ん?」
机の上に腰掛け、背後から夕陽を浴びた青山くんの顔は、ハッキリ見えない。
それが返ってよかった。
ハッキリ顔が見えるより、少しだけ緊張がほぐれるから。
「青山くんが、好きですっ……」
好きな人に、好きになってもらえるだけが恋愛じゃない。
ダメモトだって、想いを伝えることも大切。
可能性なんてこれっぽっちもないけど、あたしの為に犠牲を払ってくれた青山くんへ、素直な想いを告げた。
「はあっ……っ…」
言って、頭の中は真っ白。
告白って、こんなにエネルギーを使うものなのかというくらい、全身の力が抜けて倒れてしまいそうなくらいだった。



