もっと、俺のそばにおいで。



「……あたしだって、あんな奴にもう関わりたくないよ……」



消え入りそうな声で、ボソッと呟く。


あんな奴……?

それって、笹本くん……?


朋美ちゃんと笹本くんの間に、何かあるの?



「それは分かる。でも、翔を救えるのは、今は……」



侑汰くんは少し伏し目がちにあたしをチラッと見てから。



「朋ちんしかいねえだろ?」



ズキン……。


あたしには、やっぱり何も出来ないんだ……。


でも、傷ついている場合じゃない。


朋美ちゃんが、青山くんを救える何かの手立てを持っているなら、救ってほしい。


あたしに出来ないのなら、尚更。



「あたしからも、お願いしますっ!!!」



話の内容は見えないけど、あたしも声をあげた。


青山くんを救いたい気持ちはあたしだって侑汰くんと同じ。


ううん、あたしの方が強いって思いたい。


でも、あたしに出来ないなら。


朋美ちゃんに託すしかない。



「も~、ふたりしてなんなのよ~~」



困り果てて泣き出しそうな目をする朋美ちゃんは、そのまま身を翻して行ってしまったけど。


……きっと、朋美ちゃんなら青山くんを救ってくれる。


そんな気がした。