「藤井さん、この間黒板に書かれてたことだけどさ、あれって、ほんとなの?」
「…………」
「いや、違うなら違うって、あたしなら言うと思うの。じゃないと、みんなそうだと思っちゃうじゃない?」
「…………」
「だから、違うなら否定しなよって思ったんだけどさぁ。黙ってるってことは身に覚えがあるのかなあって」
サラサラの髪をかきあげながら言うそれは、決してあたしを擁護するようなものには聞こえない。
むしろ、責められているようで胸がキリキリ痛んだ。
1年の男子も、興味深そうに集まってくる。
「俺も気になってたんだよねー」
「なんであんなこと書かれちゃったの?」
……その中には、笹本くんも。
一番後ろから、表情の読み取れない目でこっちを見ている。



