もっと、俺のそばにおいで。



「……じゃ、じゃあミルクティーお願いします……」



そう言うと、青山くんはすぐにコーラとミルクティーを手に戻ってきた。



青山くんはこの数日で、あたしのことを"アンタ"から"藤井"と、名字呼びするようになった。


侑汰くんなんてあたしを花恋ちゃんって呼ぶし、たかが名字だけど。


青山くんが藤井って呼んでくれるだけで、胸がくすぐったくなるんだ……。



「ほらよ」


「あ、ありがとう……」



何気なくあたしの分まで取って来てくれるなんて。


……うれしい……。



「ミルクティー好きなんだな」



ニヤッと笑って言われたのは、"あのとき"あたしがミルクティーを頼んだからだよね。

壊れてる自販機で……。


思い出して、あのときの甘酸っぱい感覚が胸を支配した。