「俺、次セッキーの授業なんだよ。眠れねーし」
「うわぁぁ。あたしは英語」
「いーなー、寝るで決定じゃん。変わってくれよ」
「英語寝てるの?だめだよ、せっかく理解できるようになったんだから」
「はいはい」
ほら、こんな風に。
青山くんは、スマホの入れ違いがなかったら、絶対に関わりなんて持たなかったはずの人。
青山くんと知り合ってから、あたしあり得ないことばかり経験してる。
キスされたり、お姫様抱っこで家まで運ばれたり、手を繋いで一緒に逃げたり、放課後の図書室で勉強をしたり……。
でも、不思議と、そのどれもが嫌じゃなかったりする。
奪われたファーストキスでさえ、青山くんで良かったな……なんて。
失恋のショックよりも、あたしの心のウエイトを占めてる。
そのショックに浸る間もないくらい……。
ほんとあたし、どうしちゃったんだろう……。



