「なにボーっとしてたの」
「……っ、ちょっと……怖くて……」
正直に言うと、
「んなことだろうと思った」
青山くんも、微かに笑った。
ドキッ……。
「ど……どうして青山くんが?」
青山くんは、別の所での作業だったはず。
そのときちょうど、図書室の前に着いて。
「しょうがねえから、一緒に行ってやるよ」
あたしをチラッと見下ろしてから、お化け屋敷の入り口……ちがう、図書室の扉を開けた。
ーートクンッ……。
一緒にって……。
……あたしの為に……?
口調は優しいとは言えないけど、間違いなくその優しい行為に、胸が高鳴った。
あたしがひとりでここへ来てたの知ってたの……?
それで……様子を見に来てくれた……とか……?



