扉を開けて、完全に旧校舎へ入ると。
バタンッ。
背後で扉が閉まった。
ハッ。
その瞬間、とてつもない怖さに襲われた。
新校舎と旧校舎で隔離されてしまったような……別の世界にきちゃったみたいで。
これでさらに図書室に行け……と?
少し先に図書室というプレートも見えるけど、薄暗いし、まるでお化け屋敷の入り口みたい。
うう……。
今から引き返して、誰か呼んで来たい……。
こんな怖いなんて思ってなかったよ。
台車に手をかけたまま、止まってしまう。
その手のひらにも、汗がじんわり浮かんできた。
―――と。
「もたもたしてんなよ」
声が聞こえて、台車に誰かの手が掛かった。
……っ!
「あ、青山くんっ!?」
現れたのは青山くんで、涼しい顔して台車を押していく。



