沢山の本が積まれた台車。
廊下をガラガラ押して歩く。
「よいしょ……っと……」
押していくだけ……と思ったけど、結構腕に力が必要かも。
しばらく押していくと、旧校舎との境の渡り廊下前にたどり着いた。
渡り廊下はガラス扉で仕切られていて、その先の旧校舎は見えている。
ううっ……。
1階や2階の旧校舎は行き慣れているけど、4階は使われていないため、なんだか薄暗い雰囲気があって怖い。
この奥に、図書室があるんだろうけど……。
なんだか不気味……。
どうしよう。
振り返っても、もちろん誰もいない。
……仕方ないよね。
鍵を開けて扉を押すと、埃っぽい空気がもわっと流れてきた。
「……っしょっと」
台車を押しながら渡り廊下を通り、その先の扉の鍵をもう一回開ける。



