「ええっ!?」



青山くんがすごい勢いで起き上がったから驚いた。


……なにか?



「それ、マジで言ってんの?」


「あー……」



あたしも起き上がる。


なんとなく、流れで言っちゃったけど。



「それは……無理かな……」



サボる勇気なんて、あたしにはないや。



「まさか同意するわけないと思って言ってみただけ。サボりにまでつき合わせるのは、さすがにナイな」


「だよね、へへへっ」



つい。


心が開放的になっていたせいで、サボるということの重大さが麻痺しちゃっていたのかも。


そんな自分にびっくり。


でもそれってすごい気持ちの変化かもしれない。



あたしたちは、お昼休みが終わるギリギリに、それぞれの教室へ戻った。