わぁぁぁっ……。 ドクンッ……ドクンッ…… 鼓動が大きくて速いのは、走っているからだけじゃない。 表現しようのないスリルと興奮が、胸の中を占拠して。 そして、握られた手に、不思議な熱を感じて……。 なんだか……胸が、すごくくすぐったかった。 悪いことをして追われているのに。 なんだかこの一瞬が、すごく貴重な時間に思えて。 跳ねる髪の毛さえ、スローモーションのように見えて……。 なんだか、すごく胸が熱くなったんだ……。