「だ、だめだよっ、こんなことしたら……」
「真面目だな。いいから、ほら」
押せよ、というように再び点灯したランプを指さす。
「じゃ、じゃあ……」
青山くんがイラッとした顔を見せるから。
あたしは周りを見て誰もいないのを確認すると、恐る恐るミルクティーのボタンを押す。
ほんとに……出るの……?
すると。
ガッコン……と、当然の様にミルクティーが出てきた。
わわ!ほんとにお金入れずに出てきちゃったよ……!
でも、いいのかな……。
悪いことをしているような気分になり、ドキドキしてくる。
いや、確実に悪いことだよね?
今まで目立たず、どちらかというと真面目に過ごしてきたあたしにとっては、こんなの初めての経験。
逆にこんなことをする人に、眉を寄せていた側の人間だから。



