もっと、俺のそばにおいで。



図星すぎてしどろもどろになっていると

青山くんが腰をかがめてずいっと顔を近づけてくるから、思わず警戒してしまった。


だって、あのときみたいなんだもん……。


キスの記憶が蘇って、鼓動が一段とまた早くなる。



「あ、あの……」



ドキドキするあたしは、さっきから気になっていることがある。



「この自販機、故障中なんだけど……?」



話を逸らすようだけど、ここで何をしていたのかも正直気になるところで……。


使えないようにロープも張ってるんだし、丁寧に【故障中】の貼り紙もある。


なのに、青山くんはここで何やってるの?


首をかしげながら見上げたあたしに、青山くんは軽く口角をあげると。

さっきと同様、自販機をガンガン叩き出した。