もっと、俺のそばにおいで。



そんな後悔を巡らせながらダラダラ箸を運んでいると、



「飲み物買ってくる」



パンの包みを潰しながら、席を立つ青山くん。



えっ、もう!?


量はあたしよりもありそうだったのに、あっという間に食べ終わっていた。


やっぱり男の子は食べるのが早いんだなぁ……。



「俺はカフェオレねー」



友梨ちゃんとのおしゃべりに忙しい侑汰くんは、青山くんを顎で使う。



「チッ……」



舌打ちしながらそんな侑汰くんを冷やかしの目でみたあと、青山くんは教室を出て行った。


もしかして、今がお礼を言うチャンス!?


青山くんがひとりになった今が。


むしろこれを逃したら、もうお礼をいうタイミングを逃すかもしれない。


よしっ、行こう!


あたしは急いでお弁当を食べ終えると、



「ト、トイレ行ってくるね」



机の上を片づけて教室を飛び出した。