もっと、俺のそばにおいで。



ただ、俺はそれをデートだなんて思ったことは一度もない。


当然、手も繋がねえしキスだってしたことない。


それは朋美も分かってると思っていた。



そして、受験も終わり塾もやめたとなれば、俺が彼氏役をする必要はもうないだろうと思い。


適当に、この役を終わらせようとしたら朋美が待ったをかけたのだ。


そもそも『別れよう』なんて話をすること自体、おかしな話なんだけどな?


朋美のためにフリをしてやったのに、なんで終わらせようっていう俺の言うことを聞いてくんねーんだよ。


それもおかしな話だ。


あまりにも朋美が食い下がるから、直接言うのも面倒になって、メッセージアプリを使って『別れ話』なんて事態になり。


そんな中、スマホの取り違えなんて悲惨なめに遭ったんだ。