と、手をおでこに掲げて太陽を見上げた瞬間。
頭の中がぐわんと揺れた気がして。
クラッ……。
あ……。
次の瞬間、目の前が真っ暗になった。
◇
瞼を開くと、白い天井が目に飛び込んで来た。
えっ……。
ここはどこ……?
……あ。
あたし、そういえば体育の授業してて……。
ぐっと力を抜いて、枕に頭を沈める。
そっか、あのまま倒れちゃったんだ。
「ごほっ……」
無意識に、咳が出た。
朝よりも、太くて重いもの。
これ、完全に風邪だね。
杏ちゃんの言う通り、こんな時期に風邪なんてひいたことないのに。
「起きたの?」
カーテン越しに、男の人の声がした。
だけど、保健の先生じゃない。
保健の先生は女の人だし、今のは男の子の声。大人じゃない。
だ、誰っ……?



