もっと、俺のそばにおいで。



と、手をおでこに掲げて太陽を見上げた瞬間。


頭の中がぐわんと揺れた気がして。


クラッ……。


あ……。


次の瞬間、目の前が真っ暗になった。







瞼を開くと、白い天井が目に飛び込んで来た。


えっ……。

ここはどこ……?


……あ。

あたし、そういえば体育の授業してて……。



ぐっと力を抜いて、枕に頭を沈める。


そっか、あのまま倒れちゃったんだ。



「ごほっ……」



無意識に、咳が出た。

朝よりも、太くて重いもの。


これ、完全に風邪だね。


杏ちゃんの言う通り、こんな時期に風邪なんてひいたことないのに。



「起きたの?」



カーテン越しに、男の人の声がした。


だけど、保健の先生じゃない。


保健の先生は女の人だし、今のは男の子の声。大人じゃない。


だ、誰っ……?