鋭すぎる杏ちゃんの言葉に、ぎくっとしながらも思いっきり否定。 ほんとのことなんて、言えっこない。 言ったら最後。どれだけひやかされることになるか……。 「だってー、花恋と青山くん、ふたりならんで後ろの方で歩いてたし~」 「それはっ……みんなが早いからだよっ……」 「怪しいな~」 青山くんとふたりで消えた説を引っ張りたい杏ちゃんから逃げるように、あたしは新しいのど飴をポケットから取り出す。 「ゴホッ……ゴホッ……」 痛いだけじゃなくて、変な咳も出てきた……。