もっと、俺のそばにおいで。



と、頭を整理させながら画面を凝視すると、



「……あれ?」



朋美ちゃんのアイコン画像が、あたしの知っている朋美ちゃんと別人なことに気づいた。

それに、朋美ちゃんはパンダのぬいぐるみがアイコンだったような。


どういうこと?



慌ててホーム画面に戻してみると。


……やだ、こんなゲームアプリ知らない……。


ゲームだけじゃなく、そこには見慣れないアプリがずらーっと並んでいた。


なにかが、おかしい。



まってまって。


なに?なにが起きてるの?


だんだんと心臓の鼓動が早くなってくる。



「……どうしたの?」



あたしのただならぬ雰囲気を察してか、杏ちゃんがテンションを沈めて声をかけてくる。



「ちょっとおかしいの……」