もっと、俺のそばにおいで。



でも、あたしには出来ない。


合わせることに、慣れてしまっているから。


言われたことに従っていれば、平穏にことが進むことを知っているから……。


下を向いて、グッと唇を噛みしめると。



「今朝は悪かったな、変なもん見せて」


「……っ……」



唐突に変えられた話題は、今朝のことだった。


ゆっくり顔をあげる。



「さっきメッセージ見たけど、あれが授業中に鬼のように送られて来てたんじゃ、没収されるわ」


「……うん」



わかってくれたなら……いいんだけど。