もっと、俺のそばにおいで。



確認のために呼ばれただけだけど。


だけどっ……。

男の子に名前を呼ばれるなんて、慣れてないから……。


ばくばくとうるさく音を立てる心臓。


今日は色々はじめてづくしで、これ以上青山くんと一緒にいると、あたしの心臓もたないかもしれない……。



「どうかした?」


「うっ、ううんっ……い、いただきますっ……」



だけどそんな恥ずかしいこと説明できないし、この空気から逃げるためにコーヒーに口をつけた。



「……!?」



思わず動きがとまる。


だって、これ。

ものすごく苦い……!


もしかして、ブラックコーヒー……?


……実はあたし、コーヒー飲めないんだ……。


なんでもいいって言ったくせに、飲めないなんて言えなくて口をつけたけど、これは苦すぎるっ。