もっと、俺のそばにおいで。



メニューをジッと見つめるあたしに、青山くんと店員さん、ふたりの視線を感じる。


早くしろって言われているようで、余計にテンパっちゃう。


……む、ムリ……っ。



「な、なんでもいい……ですっ……」



優柔不断なあたしの、いつものセリフ。


"なんでもいい"っていうのは、すごく便利な言葉だから……。


こう言っておけば、大抵のことはスムーズに動くことを知っている。



遊びに行く場所をきめるときも、決定権を委ねられるのは好きじゃない。


自分の意見が言えないというより、むしろ決めてくれた方が楽。


合わせるのは苦じゃないから。