もっと、俺のそばにおいで。



コーヒーのいい香りが、ふわっと鼻腔を掠めた。


……それって、いい意味?悪い意味?


考える間もなく、青山くんの姿はカフェの中へと消えていく。



えっ……。

どうしよう。


青山くん、ひとりで入っちゃったけど。

あたしも入らなきゃまずいよね……?



慌ててあとを追いかけると、青山くんは、もうカウンターで注文をしているところで。


どうしていいか分からず、少し離れたところに佇んでいると、青山くんがあたしに向けて人指し指を2、3回折り曲げる。


来いって……こと?


わけも分からず、青山くんの側へ寄ると。