もっと、俺のそばにおいで。



「どうして?」



あたしの言葉をぶっきら棒に反芻する青山くんは、また不機嫌な顔に戻る。

眉を寄せるから、切れ長の瞳がもっと細くなって鋭くなる。


うっ、怖い……。



「だ、だって……」



妹へのプレゼント選びを頼まれたのは、同じ女子だから分かるとして。


青山くんとお茶する意味がわからないんだもん。



「つーか、お茶に誘って"どうして"とか言われたの初めてだし」



それって、青山くんはいろんな女の子とお茶してるってこと……?


……だよね。


彼女もいるし、女の子とこういうところに入るのに全く抵抗もないんだ。


あたしみたいに、初対面の人でも。



「アンタの反応っていちいち新鮮だわ」



青山くんは、固まるあたしの返事も待たずにカフェのドアを開けた。