ばいばい、津崎。



退屈だった島での生活が、みんなのおかげで明るくなった。

楽しかった、楽しすぎた。

けれど〝きみ〟は……津崎はそうじゃなかったのかもしれない。


ずっと現実から目を背けているのは私なのに、あの時言ってくれたことや笑ってくれていたことが、本当はすべて嘘だったんじゃないかって。

心の奥底では、まったく違うことを思っていたんじゃないかって、津崎と過ごした時間を勘ぐることは立派にできてしまう。


こんな狭い考えしかできない私だから、津崎はなにも言わなかったんじゃないの?

素直になれずに意地っ張りだから、津崎がなにかを言い出すタイミングを私が与えていなかったんじゃないの?


……ああ、悪循環。

私は苛立ったように残りのお酒を口へと運ぶ。
それを一気飲みしようと角度を変えると、止めるように剛の手が私の腕へと伸びてきた。