「ちょっとぉ、ほんとに聞いてないじゃん」 酔っぱらいがいじけた顔で机に伏してしまった。 首まで真っ赤にして…そろそろ飲むのやめさせるか。 「サク」 「何?」 声をかけると顔を半分だけ上げて上目遣いに俺を仰ぎ見た。 ぼぉっとした瞳は眠たそうに涙を溜めている。 目元を隠す髪を払って目を合わせると、照れたように目を伏せられてしまった。 あぁ、やっぱりサクは可愛いな。 誰に聞いても美人だと言われるが、サクはとても可愛い。 潤んだ瞳も、上気した頬も、薄い唇も、全て。