「今日もいい感じ。やっぱり魁音のギター好きだなーって思う。」


「本当!?・・・・・・じゃあさ、明日連れていきたい場所あるんだけど。土曜日だけど大丈夫?」


「うん。大丈夫だよ。」


「じゃあまたここで待ち合わせな。」


「了解。」


どこに連れて行ってくれるのか私は楽しみだった。


「じゃあまたね、魁音。美紅さんもまた!」


「うん。気をつけて。」


「2人とも気をつけてねー。」


「「はーい!!」」


お店の前で魁音と別れて私は電車に乗る。


私のスマホには魁音のギターが録音されてある。


私がこないだこっそり録ったんだ。


私の居場所はここにあるよって魁音が教えてくれた。


私はそう思ってる。


魁音はどう思ってるのか分からない。


自分の話をあんまりしないから。


美紅さんに聞いても、魁音が直接話すまで待っててあげなって言われた。


きっと、魁音にも何か私みたいに悩んでることがあるんだと思う。