リストバンドの約束

ペットボトルを見ると、[無理だけはすんな]とマジックで殴り書きされていた。


これ、わざわざ書いてくれたんだ。


私はペットボトルの水を飲むとまた目を閉じて眠った。





「・・・・・・・・ん?あっ、今何時?」


時計を見ると6時。


「え!?わたし寝すぎじゃない!?もう練習終わってるよ。」


慌ててベッドから降りようとするとドアが開いた。


「おっ、起きたか?今起こしに来たんだけど。気分はどうだ?」


タオルを首に巻いた小林先生が部屋に入ってきた。


「あっ、大丈夫です。ご迷惑をお掛けしてすみません。」


「いや、俺も気づくのが遅くてすまなかった。一応病院に行くか?」


「いや、大丈夫です。」


「そうか。後で東吾にありがとうって言っておけよ。」


「え?」


「あいつ、お前が倒れてからずっと上の空だからな。よっぽど心配だったんだろ。お前ら仲いいからなー。」


笑いながら絆創膏を何枚か取る先生。


「絆創膏どうしたんですか?」


「ん?誰かさんが上の空だから怪我したんだよ。まあ、ちょっと指から出血しただけだからいいんだけど。」