この吐息に混じって今、胸にうずまく気持ちも流れ出てしまえばいいのに。 こんなにも自分に恋が似合わないと思わなかった。 何で自分は人間じゃないのか、とか、考えればいいのかもしれない。 でもそんな益体(やくたい)もないことを考えても時間潰しにもならない。 (真紅) たった二つのその音ですら、こんなに愛しい。 それが姿を伴って目の前に現れたら。 狂おしいほど愛してしまいたい。 (……つったって、ここサボったらじじいがうっせーしな) 真紅が今日たまたま、病院にいただけであってくれ。