+ 「おかえりなさい! レイ!」 「……ただいま帰りました」 桜城家の門を弟とともにくぐった黎は、母に疲れた顔で応じた。 継いだのは架の母だ。 「まったくこんな夜更けに来るんだもの。昼間に来ていたらもっとみんなでお迎えしたのに」 「……それが嫌だからこんな時間なんですが」 そして父も待っていた。 「架も一緒ということは、兄弟喧嘩は終わったのか?」 「……そもそも喧嘩なんかしていません」 黎が桜城家に入るなり、弾丸のように飛んできた三人。 父の誠と、母の美愛。そして、架の母の弥生だ。